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(写真は2009年夏 北海道東半分ツーリングより)
いよいよ夏休み。(私には縁がなくなりましたが)
R100で長距離走る人も多いと思います。
でもR100(やR80、R65)ももうりっぱな旧車。
旅先で困ったことになることもあるでしょう。
そこで私の車載工具に入っていて、長距離ツーリングに持って行ったほうがいいと思うものを少し紹介します。
よく聞くのが転倒してヘッドカバーに穴が開いたというお話。暑いところを走っているとボーっとして歩道との段差に気づかず乗り上げて転倒なんてのもありましたっけ(遠い目・・・・R80G/Sでの出来事でした。東北って暑いよね。)
2本サス以降の分厚い角型ヘッドカバーはまず穴が開くことはありませんが、上の写真のように旧タイプの丸いカバーに換えてあるとまず間違いなく穴が開きます。(手持ちがあるなら長距離ツーリング前にノーマルに戻したほうがいいかも。)
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そんな時はこれ。魔法のパテ。どこのホームセンターでも売ってます。600円ぐらいでしたっけ。
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平たく言うと2液混合で固まるエポキシパテです。通常と違うのは2本のチューブではなく芯の部分と外側(どっちかが硬化剤)の構成で
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必要量をちぎって混ぜ混ぜすると熱を発して硬化開始。(熱くなったら10分ぐらいで硬化します)
これをガソリンで脱脂した穴に張り付けて、完全硬化まで待つこと1時間ぐらい?(できればカバーを外して裏側も抜けにくいように整形すれば完璧)
固まるとかちんかちんになります。やすりがあれば整形も可能。
しかも粘着力が強烈ではがすのが一苦労するほど。
接着剤としても使えますのでぜひ荷物に加えましょう。
(装着するときは穴を上に向けて取り付けること。丸カバーは上下どっち向きでも付きます。角カバーの場合、フィンのような補強ラインが斜めになってますので、ひっくり返すと見かけが妙なことに。気に入らなければ左右入れかえればOKです)
そういえばこのパテ、マグネットがつきます。かなり鉄分が混ぜてある模様。セルモーターのマグネット固定に使ったらくっついてしまい狙ったところにいかず手こずりました。
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さあ、ガソリンスタンドでタイヤにエアを…。
というときスタンドによっては口金の角度が合わず、ディスクブレーキのプレートやスプロケット(BMWにはありませんが)をよけて無理やり空気を入れる。
その時、ゴム製のチューブレスのバルブをちょいとひん曲げ…。
プシューッと。
ゴム製のチューブレスのバルブは消耗品で、硬化してしまうとあっけなく折れてしまいます。
そうなると盛大に空気が抜けてしまい、パンク修理道具ではどうしようもありません。
ですのでタイヤ交換ごとに新品に換えるのがいいのですが。
とりあえずツーリング前に思い切り揺さぶって点検することをおすすめします。
更にこんなのがあればバルブに負荷がかかりません。(ナット止めの固定口金なら特に)
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10インチとかのスクーターの小径ホイールに空気を入れる際に使う延長口金。
これがあればバルブがどっちを向いていても楽勝です。
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お気に入りのブーツを使い続けていると(貧乏で買い替えることができないという理由も含めて)ある日突然ソールがはがれたとか穴が開いたとかいうことがあります。(貧乏な私だけか?)雨の中を走った後とか危ないですね。
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左がまだ無事な右足。まあ右チェンジ車に乗らない限り大丈夫そう。右側が修理した左足。
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わたしのはソールはがれではないけどチェンジペダルのガードにひびが入り、左足のほうはこの部分が砕け散ってしまいました。普通のブーツはガードは外に貼ってあるのではがせば済むのですが、こいつはごらんのとおり穴をあけてその中にゴムのパッチはめ込んであるため、ここに穴が開いてインナーの布がむき出しになってしまいました。
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で使ったのがこれ。シューズドクター。靴底修理材です。これまたどこのホームセンターでも手に入ります。
通常すり減った靴底に盛り付け整形して靴底を復活させるものですが、固まると硬質ゴム状になるためいろんな穴ふさぎや防水に使えます。
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このように塗りたくればOK。もっと盛ってきれいに整形すれば目立たなくなります。
接着力が強いためはがれてしまった靴底をくっつける接着剤としても使えます。
たとえばシートの破れをふさぐパッチを張り付けるとか、穴が小さければチョンと盛るだけでも穴はふさがります。
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こんな使い方も。メーターハウジングの欠け修理。ダンボールでダムを作って塗り塗り。
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こんな感じ。強度もあります。
そうそう、ミッションのスピードメーター取り出し口のブーツのヒビを塗りこめましたっけ。
レインスーツやテントの穴ふさぎにもいいでしょう。
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あと、いつも部品を購入している業者さんの電話番号も携帯に登録しときましょう。
R1150以降は路上修理は無理ですが、R100や1100ならたとえばセルモーターが死んでも、現地の郵便局留めで工具付きで新品セルモーターを送ってもらい、交換してツーリングを続けるという手もありますので。(一度交換を経験した人なら1時間もあれば交換できます)
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あと一つ。小さなデジタルテスターを持っていきましょう。電気系は目に見えないので古いバイクには必需品です。
またLED化をしている場合、ノーマルのウィンカー球とテールランプ球、HID化しているならノーマルのハロゲン電球は持っていきましょう。ヒューズもや3Wのチャージランプ球もドイツ車を扱っている店以外では手に入りませんので常備しておくこと。
猛者(もさ)になるとセルモーターや発電機、点火コイルなどもパニアケースに車載している人がいるそうです。 (先日読んだ北海道ツーレポより・・・)
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とりあえずこんなところでしょうか。
よいツーリングを。
そして遠くへいけない私に面白いツーレポ(できれば故障のお話を・・・ヲイ!)をください!。